◇浜中社学習会・J委員会

 冬休み初日の1226日、老松中学校で 浜中社学習会(兼研究部会)とJ委員会が行われました。研究推進委員の方や、初めての参加者も数名、研究部以外の役員も参加していただき、充実した学習会になりました。

 

浜中社学習会

 はじめに参加していただけた各区研究主任の方々から区の研究授業の報告をしていただきました。

神奈川区 1年地理「世界の諸地域 ヨーロッパ州 進むヨーロッパ統合」

       EUに参加するかしないかのディベート

磯子区  2年地理「日本の様々な地域 日本の諸地域」

       生徒一人ひとりが調べた都道府県についての発表

港北区  1年地理「ここがスゴイよ。アジア」世界の諸地域 アジア州

データからアジアの特色をとらえる

泉区   3年公民「行政権をもつ内閣」

      小さな政府と大きな政府の特色をピラミッドランキング

西区   1年歴史「この人知っている?どんな人?いつの人?」歴史のとらえ方

      小学校で学習した42人の人物を自分たちで決めた視点でグルーピング

 

その後グループ協議を行いました。はじめて会う人も多かったので、自己紹介をしながら共通点をみつけてペアをつくったあと、4人組で、「これまで行ったところ、もしくはこれから行きたいところでこれは授業に使える!」というネタを紹介しあい、続いてそのなかの一つを使って「12日のツアー」を考えました。

 

 そんなアイスブレイクで会話もはずんだあと、うまくいった授業の話や、授業のこんなところで悩んでいる、困っているといったことが話し合えました。

 

 初対面の人とでも、年齢層が違っても、おなじ社会科を教えている仲間どうし、社会科に関することになると、こんなに話が盛り上がるのだなあと思うと、なんだかうれしくなりました。学習会はまた継続していきたいと思いますので、今回参加していただいた方は次回、他にも仲間を連れて、今回参加できなかった方は次こそ、ぜひ参加していただければと思います。

 

参加者の感想(一部抜粋)

○ 旅行の計画を立てるという内容は社会科的な話が広がり、楽しく話をすることができました。

○ 授業の進め方や題材探しに苦労しています。授業の進め方や授業で配るもの、ベテランの先生方の技やネタを勉強できたらと思います。

○ いろいろな方から話を聞くことできて、授業のヒントやアドバイスを得ることができた。

○ さまざまな先生方からお話やアドバイスを聞くことができた。緊張感の少ない環

われると大変ありがたい。現在自分は講義形式の授業が多く、生徒が主体的に取

り組む授業に課題を感じている。

○ 他校の先生と意見交換するのが自分の刺激となって、また研究を深めたいと思い

ました。表現についての研究を進めなくてはと思いました。

○ テーマを決めて、指導案を持ち寄って検討すると有意義です。教えるテクニック

も大切ですが、教える内容はもっと大事です。

 

J委員会

 学習会と続けて開かれたJ委員会では、戸塚中学校 鈴木浩先生から中世に関する講義がありました。(下はその講義のレジュメです。)

1.子どもたちが歴史を学ぶ際の目途としての時代区分

2.はっきりとわかるのは、武士の政権が成立した時代ということ

3.中世・近世という区分が妥当か

4.幕府政治という意味で考えると・・・

5.日本に絶対王政はあったか?

6.例えば、14世紀の社会はどうであったか?

7.日本の中世国家の特質

8.「中世ってどんな時代?」を捉える

9.構成主義に陥らないために

一番の目からうろこは「御恩と奉公の『御恩』は土地の所有権をもらうことではない」ということでした。家に帰って歴史の資料集をみてみたら、たしかに「@先祖伝来の土地の支配権を認めるA土地を与えるB守護や地頭に任命する。」と書いてありました。思い込みで「土地の支配権」=「土地の所有権」と理解していたのですね。

 

冬季講演会

 2月4日(水)に冬季講演会が行われます。今年度はみなさまからのご要望の高かった横浜国立大学の重松教授を招いて、授業づくりについての講演会を考えています。経験の浅い先生からベテランの先生まで、日々の授業づくりに役立つ実践的な講演にしたいと思っています。ご期待下さい。

日時 平成27年2月4日(水)15:30〜  場所 技能文化会館 大研修室 

 講師 横浜国立大学 重松克也 教授 演題「生徒の思考力を高める授業」